カウントダウンタイマーがないと行動できない人たち

カウントダウンタイマーがないと行動できない人たち

ネットで買い物したことがある人なら、カウントダウンタイマーが回ってる時間限定商品を目にしたことがあると思う。

個数限定ではなく、販売時間が区切られて「この値段で買えるのはあと10分!!」みたいな。

楽○タイムセールとか、まんまだよね。

これの恐ろしいところは、この仕組みに飼い慣らされると判断能力が落ちるし、詐欺師にも騙されやすくなる。

ドラッグと変わらないよ、危険さで言ったら。

まだネットで物を売ることが主流になる前から、この商法は行われていたよね、デパートとかで。

衣類系の売り場で限定大安売りってイベントが突発的に開催されて、そこにおばちゃんたちが群がるというあの構図。

オフラインで実店舗で行われていた時は、あれがどんなにお得だろうと(実際には在庫処分だったと思うが)参加するのは一定層に限られた。

いわゆる、恥も外聞もなくあの集団に群がって我先にと戦利品をむさぼる面の皮の厚い連中しか参加しなかった。

恥じらいやプライドのある人は、遠巻きに眺めて(みっともない連中だ…)と傍観しているだけだったわけだが、これがネット時代になると実態が変わる。

今まで、世間の目が気になって実店舗でのタイムセールに参戦できなかった人が、自宅で誰の目を気にする必要もなくなったら、「おおぉりゃああ!!!」と、嬉々として鬼の形相でクリックしまくっていることと思われる。

これにハマると何がいけないかというと、単純にいらない買い物が増えて出費がかさむ、なんて生易しいものではない。

常に考えておいた方がいいのは、”仕掛ける側がなぜその手法を使うのか”である。

起業を志す人なら特に、仕掛ける側の視点、戦略を見抜けるようにならない限り、独立するなんてどだい無理だと言っておこう。

一般ピーポーに混じって都合よく狩られる側でいていいわけがない。

さて、古来よりなぜあの手法が手を替え品を替え使われ続けているのか。

手軽で圧倒的に効果があるからの一言に尽きる。

あの手法には、人を軽いパニック状態に陥らせて判断能力を麻痺させる効果がある。

期限を区切って焦らされた状態で、冷静な判断を下すことは非常に困難だということだ。

しかしここに、さらなるミソがある。

パニック状態で冷静な思考ができないのは人も生き物である以上は仕方がないことなのだが、それに甘んじてパニック状態で思考を放棄する癖がつくと大変なことになる。

タイムセール→え、どうしよう?とりあえず買っておこう!

パブロフの犬のように、こんな癖習慣がついてしまったらさぁ大変。

焦る→この心理状態で思考するのはストレスだから、とりあえずYesの選択をしちゃう!

こういう思考パターンが出来上がると、まさに脊髄反射的にカウントダウンタイマーを見る→買う、という選択しかできないマンになる。

しかもこれは仕掛ける側になって消費者の行動パターンを観察しているとおもしろいのだが、例えばカウントダウンタイマーがまだ半日以上、時間が残っているとする。

そうすると実に多くの人が、残り時間めいいっぱい考えよう、と判断して期限ギリギリまで何度かサイトに訪れる。

そしてまさにカウントダウンが秒読みに差し掛かった頃に、えいや!と言って購入に至る。

結局、買うのである。

じゃあその間、本当に迷っていたかというとそんなことはないと思う。

このパターンで購入する人は結局のところ、言い訳を求めている。

制限時間が残り少なくなったから仕方なく買った、という自分を正当化させる理由が欲しいだけなのだ。

本当にそれが欲しくて買った訳ではない。

本当に欲しい人はさっさと購入している。

つまり、販売する側からするとタイマーを設置してカウントダウンを行うだけで、本当に欲しいと思っていない、本来だったら買うこともないような人に買わせることができる、売り上げ増強テクニックなのだ。

状況に流されてしか決断できない人はそれだけで大損していることは容易に想像できると思うが、これのよくないところは冒頭でも言った通り、詐欺師に騙されやすくなる。

考えてもみて欲しい。

こんな強力なテクニックを、デキる詐欺師が使わないはずがあるだろうか。

詐欺師の商談でも、必ずと言っていいほどこのテクニックは使われる。

今ここで決断しないならこの話はなかったことにしよう、みたいな煽り文句は常套手段である。

例えばこんなことは、オンラインのネット上でも使われている。

時間制限ではなく、販売個数を限定にしているような場合。

こういう販売サイトはページの上の方にデカデカと、「残り何個!!」みたいなカウンターを表示しているが、実はこれがただの飾りで適当なカウントしかしていないなんてことは本当によくある。

あと10個?やばい、買わなきゃ!!

みたいな人をカモることができればいいので、カウンターがフェイクのケースも非常に多い。

こういう外的要因に影響されてしか決断できない癖習慣にメリットがあるわけがない。

成功者の教えの一つによくあるのが即断即決という思考習慣だ。

やはり、優柔不断でいるとその分だけこうした外的要因に影響されて決断が鈍ってしまい、それこそが成功を遠ざける要因になる。

即断即決の習得の仕方は、飲食店に行った時、パッとメニューを見てすぐに決める練習が有名だが、これは結局のところ直感を磨くことにも繋がる。

瞬時に判断するということはどうしたって勘に頼る部分が大きくなる。

勘もまた使うことで鍛えられるので、即断即決の練習をしていれば必然的に直感も磨かれることになり、ますます変なものに騙される確率が少なくなる。

優柔不断なんだよね〜、とか自嘲している人はとにかくひたすら即断即決の練習をするべきだ。

決断力とて、磨く努力をせずしてある日いきなり目覚める能力ではない。

全ては積み重ね、というやつである。