夏のG対策 〜ゴキブリ、コックローチの唯一正しい倒し方〜

夏のG対策 〜ゴキブリ、コックローチの唯一正しい倒し方〜

突然だがあなたは、Gを裸足で踏みつけたことがあるだろうか?

Gとは、あのGである。

これくらいの時期になるとどこからともなく現れる、カサカサと動く黒い兵器、通称”G”である。

忘れもしない、数年前の夏。

これぐらいの時期ともなれば、当然家にいる時なんて常時裸足で過ごしているわけなのだが、悲劇は訪れた。

夜に明かりもつけずにトイレに入ろうとしたその時。

真っ暗闇に踏み出した裸足の足の下を、地面に接地するまさに直前のその刹那、何かが足の裏を通り抜けるのを感じた。

突然の感触に、ぎょへえぇえ!?!?という声にもならない悲鳴を上げそうになるがグッと堪え、急いで明かりをつけて今の感触がなんだったのかを確かめる。

Gだ…。

今しがたの感触を味わった地点から少し離れたところに、5cmはあるだろうか、見事にビッグサイズな奴が、触手をフリフリして辺りを伺っているそぶりを見せている。

ぎょわわ!!

今まさに、俺が踏みつけそうになって裸足で触れてしまったものは、G!!!!

あの悲劇は、あの感触は、忘れようと思ってもなかなか忘れられるものではない。

ところで、あなたは非常に完璧でクリーンな、Gを倒すための唯一の正解と言える倒し方をご存知だろうか?

どんなに対策したところで、どんな場所にも現れる可能性のある生物兵器G。

一般的にはスリッパやティッシュの箱で叩き潰す戦法がポピュラーだ。

変わったところで、洗剤をぶっかけるとイチコロだ、なんて話もある。

しかし、これらの手法には大いなる問題がある。

壁や床が汚れる…。

洗剤をぶちまけるなら、汚れるとは言わないのかもしれないが、そんなことをしてシミが残ったらさあ大変だ。

まして、機動力に優れる奴らに見事かましてやれればいいのだが、外して無残に床だけ汚した、なんてことになれば目も当てられない。

さて、これらの手法はいずれにしたって二次災害を生みかねないリスクが付きまとうのだが、そんな心配が一切いらない、誰の良心も痛めることのない素晴らしい対処方法が存在する。

対”G”用最終ウェポン、それは”ドライヤー”だ。

にわかには信じられないかもしれないが、実は奴らは熱に弱いらしく、ドライヤーの熱風を1分にも満たないくらい浴びせるだけで物の見事にダウンする。

そんなことをしたら飛行モードに移行して、下手したら飛びかかってくるんじゃないかと思われるかもしれないが、安心してほしい。

人間でも、いきなり強風を浴びせれると「ぶわわっ!?」となって咄嗟に動けなくなると思うが、それはコックローチとて変わらない。

ドライヤーの強風は奴らにとっては十分怯むに値する風量らしく、その風を浴びせ続けられると飛行モードに移行することはない。

それより、ドライヤーの熱量にダウンして動きが完全に停止する方がはるかに早く訪れる。

1分もドライヤーでチンしてやれば、完全に機能停止したGの出来上がりだ。

あとは、いらない紙ですくい上げて窓からポイすればミッションコンプリート。

華麗なる夏のスイーパーのお掃除完了である。

この手法は本当に手軽に始末できるので、もしもこの夏、いやこれから先、生涯において、少なくともこのジャパンで生活するにあたって、奴らに出くわさないことはないだろう。

もしもエンカウントしてしまったら、まずは落ち着いて延長コードとドライヤーをスタンバイしてほしい。

静かに行動すれば、奴らも急に移動し始めることもない。

その隙に準備を万端に整えて、見事迎撃してやってほしい。

もしも奴らに遭遇した時、諸君らが自らの手で、見事華麗に仕留めてくれることを切に願う。

ふと、そんなあの夏の悲劇と教訓を思い出したメモワール。