ノウハウコレクターとかいう笑っちゃう概念

ノウハウコレクターとかいう笑っちゃう概念

ノウハウコレクターとかいう言葉をご存知だろうか。

いわゆる”ネットビジネス”という業界で、知識ばっかりに投資して結果が得られない人が被害者ヅラしたり自虐ネタで名乗ることが多い肩書きだ。

仕掛ける側もこれを悪用して「私も昔はノウハウコレクターでしたが、このノウハウでついに成功できました!」とか言ってさらなるカモを狩りとったりしている。

そもそも、”自分はノウハウコレクターだ”と自覚してる人はセンスが致命的に終わってる。

人生で成功するとかいうあやふやな目標概念以前の話として”お金を稼ぐ”ことを、もっと言うと”学び”をナメてる。

だいたいこういう人は、稼げます系の情報商材を買ってしまって投資金額に見合った結果が出せていない、費用対効果の悪いことを愚痴っている。

それを反省の意も込めて自虐してるならまだいいが、中にはもっとタチが悪くて、情報はネットで無料で手に入るものと錯乱し、無料で手に入る情報をひたすらかき集め、それらの知識をもってしても稼げない、自分は知識ばかりで結果が出せないなんて言ってるおめでたい奴もいる。

いくらインターネットが無料でできたり、漫画やアニメの違法コンテンツが無料で楽しめる時代になったとはいえ、金稼ぎの極意が無料で落ちてるわけがない。

いや、正しくはネット上にも金稼ぎの情報の源泉が無料で転がってたりするが、残念ながらそれは”わかりやすく教える”ために発信された情報ではないことがほとんどなので、結局無知な状態の素人では正しく活用することができない。

学問だろうがスポーツだろうが、はたまた音楽だろうが、初心者がその道のプロの元で学ぶ時はいつだって有料だ。

教えてもらう対価として受講料を払う。

その道を本気で極めたければ誰しも通る道だ。

スポーツや音楽の世界では、ひょっとすると稀に我流で極めてプロ入りする人もいるが、その数は決して多くはない。

しかし、これがビジネスの世界となると事情がちょっと異なるように思う。

ラッキーで成功してその自慢話を見せびらかす人と、騙すつもりで嘘の成功体験を語り偽物の儲け話を売る2つの派閥の声がでかく、また金品をばらまくもんだから印象にも残りやすい。

これらのせいで大して努力しなくても、大した知識がなくても成功できるんだ!みたいな勘違いしちゃう人が大量に生まれる。

そんな人たちが、一ヶ月も学びに時間なりお金を投資して芽が出ないとさあ大変だ。

素人でも簡単に成功できるって聞いてたのに全然結果が出せないぞ?

自分は知識ばっかりの頭でっかちで、所詮やっぱり独立するとか人生で成功するとか、夢物語だったんだ!

なんて騒ぎ出す。

ビジネス、金稼ぎの世界にもプロからアマチュアまでたくさんの人間がいる。

プロレベルが大企業の経営者や億という資産を築けた人たちだとして、アマチュアがいわゆるフリーランスみたいな雇われずどうにかこうにか生きてる人たちだ。

こういう人たちが切磋琢磨してる業界であり、その構図はプロスポーツやプロミュージシャンの世界と何も変わらない。

プロ野球選手に今からなろうとする人はほぼ皆無なのに、なぜかビジネスで成功することだけはナメられて、今からでも成功できると思われてしまう。

しかも、その”成功”のイメージが、トップレベルのお金持ちに自分もなれる!なんて夢見ちゃうもんだから理想と現実のギャップがハンパない。

ここで俺がノウハウコレクターを自称する人に言いたいのは、そもそもお金稼ぎ以前に学びという面で”成功”をナメすぎだ。

ビジネスという分野においてでさえ、これを学べば必ず稼げるなんて成功法則は存在しない。

そんなものがあれば、潰れる会社があることがおかしい。

少なくともレアケースになるはずだ。

ところがいろんな情報が飛び交うようになった近年でさえ、年間八千社ほどの会社が倒産している。

たまたまの件数ではない。

毎年、8000社ほどの会社がどんどん潰れていっているのだ。

え?じゃあ、どれだけ学べば少なくとも平均ラインにはいけるんですか?

なんて疑問に思うだろうか。

学びに終わりがあるはずがない。

これが答えだ。

ある一定の基準ラインをクリアすれば合格できたのは、学校やら資格の世界での話だけだ。

そんな基準を一度満たしてクリアしたところで、プロの世界の現場では大して役に立たない。

というか、そういう”一定の基準をクリアしたこと”に満足してあぐらをかいていた人たちが今、衰退の一途を辿っている。

医者や弁護士という、その職業に就くために多大なる学びに時間を費やした人たちが今や儲からなくて廃業の一途を辿っているのは有名な話だ。

恐竜が滅びたのと理屈は変わらない。

ある一定の基準、強さを手に入れて満足して止まってしまった者は、社会の流れが変わることについていけない。

本来ニンゲンも哺乳類であり、環境の変化に適応することで生き延びてきた生き物だ。

どこかで満足して成長する、変化する、進化することを止めてしまったら、その先に待っているのは滅びの道だけだ。

こんなことは歴史を見ても、諸行無常として繰り返されてきた。

つまり、学びに終わりはない。

今まで学んだことは全てフル動員して、これからに活かしていく。

ただその繰り返しだけだ。

つまり、ある一定基準学んだことに満足して、これだけノウハウを貯めたのに結果が出せないなんておかしい!

と思ってる人は、おめでとう。

それはその通りだね、というわけである。

どこまで学んだら成功できる、なんて甘くて簡単で明確なものが、あるわけない。

常に学んだことを活かして進化していくことの繰り返しでしかない。

今まで学びに投資した時間とお金、そうして得た知識があるのなら、どうやってそれらを活かそうかと日々、さらに磨き上げていくことの先にしか成功があるわけない。

無論、時には逆に捨てる判断も必要だが。

ちなみにノウハウコレクターを自称する人に知っておいていただきたいのだが、ビジネスの世界において一般的に認知され評価される”ノウハウ”とは、MBAという資格で得られる知識だけだろう。(これを評価する人は、その肩書きの方を重視するのかもしれないが)

MBAとは経営学を極めた称号、みたいなものだが、きちんとビジネススクールに通ってお金を払って学び、卒業しなくてはいけない。

どれくらいの期間と費用を学びに費やさなければいけないかというと、平均して2年、費用は500万から優秀な学校だと2000万クラスにも及ぶ。

ビジネスを本気で学ぶならこれくらいかかるし、これくらいやって初めて”ノウハウコレクター”だろう。

たかが数ヶ月、数十万円学びに投資したくらいで”ノウハウコレクター”なんて名乗らないで欲しい。

そんなノウハウ、文字通り大した役には立たんでしょうな、その人が結果を出せないことが物語るように。

ちなみにちなみに、じゃあMBAを取得した人なら、それだけ学びに時間とお金を費やした人なら”成功”であり人生勝ち組かというと、俺はそうは思わない。

実際にMBAの講義を体験しに行ったことがあるのだが、驚くことに会場にいた8割くらいは普通にサラリーマンだった。

キャリアアップのため、という人と、将来経営コンサルタントになりたいから、という大きく2つに分かれるようだったが、俺からするとその考え方もすんごい疑問が残る。

ちなみにキャリアアップという人の方が多かったが、一体どれだけMBAがそれに役に立つが調べてみたが、生涯年収で4000万くらい差がつけれるらしい。

1年の年収ではない。

生涯年収で、普通の人より4000万多くもらえる。

え〜〜〜〜!?

サラリーマンなんて奴隷みたいなことを一生やって、ようやく4000万増えるの?そのためにMBA取るの?

まぁ、人の価値観は人それぞれですけど、そういう人たちは社会的地位と安定が60歳まで続いて、そこにプラス4000万されたら嬉しいんでしょうね。

俺はそんな人生イヤだけど。

サラリーマンとして生涯を捧げることを誓って誇りに思ってるそういう人たちと俺は一生わかり合えないと思ってるんでそれはまぁいいんですけど、問題は独立するためにMBAを学ぼうとしてる人…。

まぁ、これこそがノウハウコレクターの境地ですな。

独立してやっていくのに基準がいると思っているか、それがないと不安でたまらないのか。

MBAなんて持ってなくても法人コンサルやってる人なんて腐る程いますが、という話だよね。

自分の得た知識を最大限に活かすことが必要なのであって、難しい教科書を読破しようがそれを実践に活かせなければ何年学ぼうと日の目を見ることはあるまいて。

MBAを取得して一体誰のコンサルをするつもりなのか知らないけれど、独立した実績もコネもないコンサルタントがMBAを語ったところで、世の中小企業の社長は大して見向きもしないと思いますがね。

そんなことよりその社長が悩んでる悩みのタネを目の前で一つ解決してあげた方がよっぽど契約取れますよ。

そう思うと、実践以上の学びはありません、というところにも繋がるんだけどね。

ビジネススクールとやらで一生懸命学んでいる間に、現場に飛び出していた方がどれだけの学びと気づきが得られるか。

結論。

独立するために基準となる学びの知識などありません!

ここまで学んだらオッケーなんてものは存在しない。

文字通り、知識をコレクションすることに喜びを感じてるなら何も言いませんが、そうでないなら使うことでしか知識は輝きません。

じゃあ、「自分、ノウハウコレクターなんですよね…」とか言ってる前に、今まで得た知識を実践でいかに使うか考えろ!

って話。

それがわからんかったら、そもそも自力で独学でやろうというのが間違いでありまだ早かったってことです。

大人しく、誰かに頭を下げてコンサルしてもらいましょう。

知識だって使わずにしまっておくだけではカビが生えるというものです。