小西玲太郎という名の男

小西玲太郎という名の男

ふと気になって、ネットで評判を調べてみても実践者のレビューじゃなくてなんちゃって評論家が商材を購入しないでこれは詐欺!危険!って言ってる情報しか出てこなかったからせっかくなんでこの話題に触れたいと思います。

小玉歩さんという人と小西玲太郎さんという人が2014年に販売したコンサルサービス、

『ONLY ONE BIZ BUILD CONSULTING オンリーワン ビズ ビルド コンサルティング』

名前だけ聞くとなんのこっちゃ?って思うかもしれない。

当時からネット上の評判では悪名高い小玉さんというネットビジネス業界の大御所と、当時一世を風靡していたかの与沢翼さんの会社の右腕だった小西さんという人がコンビを組んで販売したコンサルサービス。

何を提供してくれるのかというと、ネット業界で大金を稼いだこの二人が

”あなたの好きなことをお金に変えるコンサルティング”

をしてあげますよ、というサービス。

当時はまだ、かの有名な”好きなことで、生きていく”ってキャッチコピーが誕生する前の時代だった。

そんな頃に時代の先駆け的に、ネットで稼ぐあらゆる方法を熟知したこの二人が、あなたの好きなことで一生稼いでいけるコンサルをしてあげます、という触れ込みだった。

具体的には二泊三日の合宿でみっちりコンサルして趣味、特技からメイクマネーできるようにプロデュースしてくれるというもの。

こちらのお値段、498,000円なり。

合宿の開催場所は東京だったので、交通費も合わせれば余裕で50万円を超える金額。

何を隠そう、わたくしこのコンサルを受けたのです。

二泊三日で50万!?

当時、俺はこれを受けるのなんてさも当然だぜ、って感じでドヤ顔で意識高い系の友人に自慢したら、さすがにその友人にすらドン引きされて、(あれ?俺の選択は何かおかしかったかな?)と一瞬こっちが怯んでしまったのを覚えてる。

そういう意味では、この金額の商材をノリノリで購入させてしまったこの二人のセールスプロモーションはさすがだったと脱帽せざるをえない。

この時展開された販売手法は、当時絶賛大人気だったダイレクト・レスポンス・マーケティング(通称DRM)だった。

約3時間くらいの二人の対談動画を順番に見せられて、メールを登録してくれた人には秘密の音声もあげると誘ってメールも登録させる。

メールでも段階的に専門用語でいうところの”教育”が行われ、じっくり数週間仕込みを行って一気にセールスを開始する。

セールスのタイミングも、ズル賢いやり方だなぁと当時から思っていたが、なんと販売開始時間は早朝5時だった。

明日の朝5時から販売開始します!

コンサル合宿なので人数の制限があるので早い者勝ちです!

即断即決できる人が人生で成功します!

こんな感じの煽りをかまして、しかも決済する時は早朝だったから、ほとんどの人が寝ぼけ眼で判断能力が鈍ってたと思う。

いざ、50万という決済金額を前にしてビビって逃げ出す判断を鈍らせるための戦略だったとしか思えない。

で、俺が当時、ここまで相手の手の内も読んでおきながら何故このコンサルに申し込んだか。

理由はいくつかあるが、一番の決め手となった一言がある。

俺はこ学生の頃からすでに、ゲームしながら生きていきたいという願望を強く抱いていた。

ネオ・ニートという概念に憧れて、その道を目指していた。

一人一人の”好きなことで、生きていく”ための道を発掘してコンサルしてくれるというサービスは、まさに俺向きだと思って対談動画を見ていた。

ゲームしながらマネタイズできる方法に出会えたら俺は人生の勝ち組だ。

そんなことを思いながら対談動画を見ていたが、俺の場合、そこでは購入の決め手にはなっていなかった。

あくまで二人の考え方、セールスの仕方を盗んでやろう、くらいの気持ちで動画を見ていた。

当然、そういう思惑があったのでメールアドレスを登録して送られてくるフォローメールにも全部目を通していた。

メールの方では小玉さんと小西さんが交互にそれぞれ専用の10分くらいの音声講義を録音して確か毎日送ってきてた。

そんなある日の小玉さんの音声講義の回。

小玉さんが10分くらいのトークの中で終わりがけにふと、こんな一言を発した。

「今回のコンサルには、ゲーム好きな人とか来てもらいたいですね〜。ゲームからマネタイズとか、余裕でできるんで。」

何ッ!?

この瞬間、耳がダンボの耳のように大きくなっていたと思う。

ゲーム好きレベルなら、そんじょそこらの奴らに負けない自信はあるぜ!

でも、今の俺では正直ゲームからマネタイズする方法なんてアイディアを思いつけない。

これは、このコンサルを受けてみる価値があるのでは!?

正直、この一言でコンサルを受けることを決めたと言って過言ではない。

後、小玉さんが上手いと思ったのは、音声だけの時はとりわけ優しい声質でしゃべるのである。

相手に与える印象をどこまでも計算していると思って、そういう意味でもセールスのスペシャリストだと思ったし、この人から学べることも計り知れないと思わせた。

対談を見ている間や、コンサルを受けた後である今でも、俺は個人的には小西さんに強い関心を抱いて、小西さんの方がカッコいいと思ってるのだが、購入の決め手となったのは小玉さんのこの一言だった。

俺が長年求めていたものの答えを知っているらしいとなっては、たとえどんなにお金を積んだとて聞かないわけにはいかない。

ゲームしながら生きていくっていうのは、俺にとってはそれだけ人生賭けた夢だった。

それでもなんで、人柄的には小西さんの方が好きかというと、俺は小西さんの生き様に感動して尊敬の念を抱いていた。

この人はもともとバンドをやっていて、セミプロくらいには一時登りつめたミュージシャンだったようだ。

しかし、音楽業界で圧倒的にブレイクするには普通の方法では無理だと判断して、こんなカッコいいセリフを吐いて一度音楽業界から身を引く。

”音楽をやるために、音楽を辞める”

要はミュージシャンとして大成するには結局のところ多大な宣伝広告費がいる。

どれだけプロモーションにお金をかけられるかどうかが、音楽業界で成功するかどうかの鍵を握ると悟り、まずはビジネスでお金を稼ぐために音楽業界から身を引く決断をした。

その生き様に通じるところがあって、俺はずっと小西さんの方に注目していた。

俺は社会人になってもゲームをやり続けてやる!ってことにずっと意地を張って生きてきたが、心のどこかでやはり、成り上がるためには一度ゲームを封印しなくてはいけないのではないかと思っていた。

その俺の悩みの答えを生き様で見せてくれてるのが、この小西玲太郎という男だと思った。

俺が長年恋い焦がれたゲームをしながら生きていく方法。

それを提供してくれる二人がどちらからも学べることがデカそうだと思わせてくれ、この時の俺にとってはそれだけで50万という金額も簡単に決済できた。

そしていざ、本番を迎えたコンサル合宿。

そこで俺を待っていた衝撃の結末とは…。

「う〜ん、ただゲームが好きっていうくらいじゃ、マネタイズは無理ですね。」

( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …!?

まぁまさに、こんな状態だった。

え?だってあの時音声講義でゲーム好きな人集まれって言ったじゃん…。

結局のところ、実績が全てなのでゲーム大会で優勝したとかそういう実績がないとマネタイズなんてどだい無理ということでバッサリ切り捨てられた。

このコンサル合宿、30人くらいが1セットでまとめて行われて、俺以外にもゲーム好きっていう人が3人くらいいたが、誰もゲームというカテゴリーでコンサルしてもらった人はいなかった。

当時の俺なんて特に、ゲーム好きって要素を無くしてしまったらまさに特徴がないのが特徴ってなくらい、他に取り柄がなかった人間なので、もうここで終了ってくらいになってしまった。

しかしここであっさり終わらず、何もその人の特徴からプロデュースできることがなかった人向けの救済手段を用意していた(もしくはその場の思い付きだったかもしれない)のは、小玉さんの策士っぷりは底がしれない。

俺以外にも数人、その人のやりたいことからでは到底マネタイズできないって人が出てきて、その人たちに提案されたのが、当時流行していたツイッターアフィリエイトで稼げ、という代替案だった。

ツイッターアフィリエイト。

俺が50万払って直接的に教えてもらったお金を稼ぐ手段はこれだった。

人によっては、こんなの詐欺だ!と怒るんだろうか。

まぁ、ネットのレビューはそんな意見で満ち溢れている。

俺も、なんだよゲームでお金を稼ぐ方法なんてなかったのかよ!という点においては強い憤りを感じてる。

でも、ある意味ここで現実を見せつけられたのは正直デカかった。

夢から覚めたと言っても過言ではない。

そうか…、これだけネットで稼いできた二人の叡智をもってしても、ゲームで稼ぐのは大変なんだ…。

だったら、俺も小西さんのようにここで心を入れ替えて、ゲームをやり続けるためにゲームを一度辞める。

このコンサルを通じて、俺にそう決断させてくれた。

今まで、受験勉強を控えたってゲームをやめる気にさらさらなれなかった俺が、自主的にこの発想にいたることができたのはこのコンサルのおかげだったと思っている。

事実、これを機にゲームを封印してビジネス一本で走り続けた期間もまた、俺にとってかけがえのない体験と学びの連続となった。

そういう意味では、俺にとってこのコンサルは決して無駄でも詐欺でもなく、得られるものは計り知れなかった。

特に小玉さんはこの合宿期間中、一人一人の素材を発掘するという点では全然できていなかったと言わざるを得ないが、ご自身がいかにただのサラリーマンから今のポジションに登りつめたか、その舞台裏を全部暴露してくれたのでクソ参考になった。

なるほど、成り上がっていくにはそういう考え、行動が必要なんだ…。

これを知れただけでも、俺にとっては値千金の価値だった。

結局のところいつでもどこでも、他人任せの他人に依存してる人は結果も出せないしすぐに批判をする。

このコンサルを受けてもダメだったっていう人は、俺でいうならゲームで稼ぐ方法を導いて欲しかったのに、それができないなんて詐欺だ!返金だ!って騒いでいるだけである。

そんなこと喚いていても1円の得にもならないんで、そこから学んだことをいかに自分の人生に活かしていけるかを考えた方が100億倍有意義だし、結局のところこれができるかどうかだと思う。

これで夢から覚めなかった人は、また違う誰かの高額商材に、そこなら今度こそは願いが叶うのではないかと期待してまた大金をつぎ込むのだろう。

俺はここで、なるほど現実的にお金を稼ぐとはこういうことか!

という深い学びを得たので、これを機に自分で稼いでいく道を本格的に歩み始める。

そして実際にサラリーマンも辞めて自分で会社設立、経営にまで至ったのだから、この時の経験、学びは本当に貴重だった。

まぁでも、この『ONLY ONE BIZ BUILD CONSULTING オンリーワン ビズ ビルド コンサルティング』っていうサービスが、ちゃんとその謳い文句どおりのサービスでそれに見合った実績を出したかというと、当事者として見ていてもそれは微妙だったけどね笑

いわゆる、一緒に合宿を受けた同期が全部で何人くらいいたんかな。

俺はあんまり他人に興味がないから、その同期がどれだけいたのか覚えてないけど軽く100人は超えていたと思う。

で、その中から好きなことで大成功した奴って、正直一人もいない気がする。

誰も名前を聞かないもんね。

ほんの数人、なんか小西さんの会社に引き抜かれた人がいたっぽいけど、それって単に雇われの身に戻っただけで、このコンサルを通じて得られる結果には程遠いよね笑

そういう意味では誇大広告と言われてもしょうがない部分はあると思うけど、俺にとってはまさに人生が変わったきっかけとなった出来事でした。

多分、一人もこれを受けた人の実践録みたいな記事を書いてる人がいなかったので書いてみました。

良くも悪くも、現実はこういうものよね。